最近アンティーク家具が再びブームとなりつつあります。
それも「コテコテ」な感じではなく、「アクセント」的に使われることが多くなってきたようで、日本のインテリア文化が確実に成熟していっている証しなのではないでしょうか。
「家具の役割」には大きく分けて2通り考えられます。
ひとつは機能性重視の「収納力メイン」なもので、いわゆる「造りつけ家具」と呼ばれるもの。
このブログでもたびたびご紹介した、カウンター下収納や、壁面収納が例として挙げられます。
そしてもうひとつは、「形を楽しむための家具」で、アンティーク家具はこちらに属します。
現代ではどちらかというと前者が優勢で、後者は「邪魔もの」扱いされがちです。でも前者だけではなんとも味気ない空間になってしまい、飽きも来ます。
空間を演出するためには前者も後者も必要であり、このバランス感覚がとても大切で、これを実践できることが「達人」の第一歩かと。
写真は、長い時間をかけて相談を重ねてコーディネートしたお客様のダイニングルームとリビングルームです。
写真には写っていませんが、ソファは白の本革で、全体にはモダンな家具を多くお選びいただきました。
でも一番のポイントとなっているのはホワイトアンティークのテレビボード。
この家具があることで、お部屋がグッっと暖かくなっています。「存在感」というか「安定感」も増しました。
「こういう使い方をしてもらえたら、もっと気軽にアンティーク家具を楽しんでもらえるなあ」と再確認したものでした。
※ちなみに、弊社ではアンティーク(中古)家具は扱っておりません。
長く伝わるデザインを現代に蘇らせ、使い込んだ風合いで仕上げた、いわゆる「アンティーク調」の家具であって、すべて新品です。
ですがわかりにくいので、ここでは「アンティーク」と呼んでしまっております。ご了承下さいませ。