『原木の活用法』の最終回です。
前回に、「一枚板を天板に使うだけでは能が無い」と書きましたが、今回は天板としての活用法をあえて書きます。
ひとつ目は、普通なら切り落としてしまう部分にあえて手間をかけて仕上げたテーブル。
僕たちが使う樹はほとんどが「広葉樹」と呼ばれる、葉っぱの広い樹たち。
(よく広葉樹と針葉樹の区別を、常葉樹と落葉樹とごちゃまぜになっている方がいらっしゃいますが、これは別物です。)
広葉樹は、葉が広く面積が大きいので、他の葉っぱたちは影にならないようにと枝を伸ばし、横に広がっていく。
光を求めて幹を分けてだって伸びていく。
これが広葉樹の特性。
つまり曲がっているところは、樹が一生懸命に生きてきた証で、僕はその部分に妙にパワーを感じるのです。
ふたつ目は天板のカタチを活かした天板。
お客様からもとっても評判の良いデスク天板です。
でも実は、僕がこの天板に込めた思いはただのデスク天板ということではありません。
一枚板って一歩間違うと、森の中のログハウスにしか似合わないような、『クラフト』っぽい製品がほとんど。
『樹が家の中にある楽しさ』をもっといろいろな方に知ってほしいので、あえて小物やチェアのディスプレイをクラシックに、古い時代ダンスなんかも合わせてみました。
どうですか?
結構いい感じだと思われませんか?