「ベビーベッドを修理してもらえますか?」
「もちろん!どんな修理ですか?」
「おじいさんがフレームだけじゃなく金網部分にもペンキ塗っちゃったのよ。それに所々金網が破れちゃって。」
「そうですか。ペンキが・・・エ???金網???」
金網についておそるおそる(冷汗)伺ってみると、子供を蚊や虫から守る蚊帳のようなものとのこと。(安心)
クーラーの無い時代、窓を全開にしていれば当然虫が入ってくるわけで、抵抗力の弱い子供を虫から守るために外国では普通にあった家具だそうです。
そういえば日本の『蚊帳』が今アジアでマラリア予防のためにすごく注目されている話を聞いたことがあります。
さてベビーベッドのお話。
何でもお客様がアメリカ在住時に使われていたもので、今度お孫さんができるので綺麗にしたい、というご依頼だったわけです。
大切に取っておかれた世代、それを大切に使ってくれようとしている世代、そしてそこで育っていく世代、その橋渡しのお手伝いが少しでもできるこの仕事って素晴らしい。
「物を大切にする」
「大切にすることを次の世代にきちんと教える」
これってとっても大切な教育だと思います。