テーブルの選び方の続編です。
前回「高さ」の重要性について少し書きましたが、とても大切なことなのでもう少し詳しく書かせていただきます。
ご購入の際に、天板の大きさについては皆さん気にされますよね。
では『高さ』はどうでしょう?
おそらくあまり気にされない方の方が多いのではないでしょうか?
でも実は『高さ』によって、使いやすさが決まるといっても過言でないのです。
理想的なダイニングセットの選びかたは、
①まず椅子の高さを決める。
この際に、家族で一番背の小さい方(小さいお子様除く)が、奥まで腰掛けて、きちんとカカトが床につく高さを調べる。
その後、他の家族の方がその高さを体感して、違和感がないようであればその高さでみんな合わせる。
実際に体感してもらうとよくわかるのですが、足が付いているのと付いていないのでは全く安定感が違うんです。
②次にその椅子の高さに合わせたテーブルの高さを決めます。
椅子とテーブルのバランスを専門的には差尺(サジャク)といいます。
差尺は、伸長(座高)によっても異なりますが、平均的な体型の方で約27~28センチが目安となります。
つまり、椅子の座面高(カタログではSHと表記されています)が43センチであれば、ちょうどいいテーブルの高さは70センチとなるわけです。
差尺が合っていない場合、特にテーブルが高すぎる場合は、
かなり違和感があり、ものすごく食べづらい。
またお子様の姿勢が悪くなる原因にもなります。
椅子はお持ちのものを使われる場合や、
既に買ってしまった、という場合は、
②の「差尺」だけ合わせるだけでも、使い勝手が違います。
このポイントは、あまり家具屋さんやインテリアショップでは教えてくれません。
というか、お客様に合わせて椅子やテーブルの高さをお作りしていることの方が、めずらしいことなのかもしれませんね。