長持(ながもち)ってご存知ですか?
古くは室町時代からある家具のひとつ(カタチは少しずつ変化していますが)で、近年まで使われていたお嫁入りのときの必需品で、両側の金具に棒を通して持ち運びします。
まあ簡単に言えば、ものすごく大きなフタ付きの箱。
今回は『おばあちゃんの形見の長持をどうにかできないものか』とのご依頼でした。
「どうせならちゃんと使えるモノにしましょう!」
というわけで、小さなチェストを製作。
木材は、抽斗の中まですべて長持をバラして再利用。
板は木目がきれいに出てくるまでカンナがけいたしました。
抽斗の金具は新しいものですが、横と隅の金具は以前のものを少し手直ししてお付けしています。
少しでも使える物は使いたい。
そして先日お客様がご来店頂き、現物とご対面。
こちらが恐縮するほど、本っ当に喜んでいただくことができました!