記事一覧

おもてなしの真髄

アップロードファイル 250-1.jpgアップロードファイル 250-2.jpgアップロードファイル 250-3.jpg

武田哲男氏の書かれた記事。

武田氏は、CS(顧客満足)という観点からサービスそのものを深く追求し続けている方で、その道ではとても有名な方です。
実は私の母の元上司であり、父もとてもお世話になっている方でもあります。

さて記事で私が一番印象に残ったのは、
「すべてのスタッフがすべてのメニューを深く理解し、担当を超えて知識と情報を共有できていることの大切さ」という部分。

最近多くの会社が目指しているのは、専門分野をより細分化してその分野のスペシャリストを育成し、その集合体でもって総合力とするという考え方ではないでしょうか。

確かにその方が総合的な知識をすべてのスタッフに教えていくよりも、コストも時間も大幅に節約できます。

しかしこれは会社側の論理であって、顧客や、また働いているスタッフの望んでいることではないのではないでしょうか。

現代では、例えばお店に行っても、もしくは電話で商品について問い合わせしても、
「今担当を呼んできます」
と言われることがとても多い。

でも例えばスーパーで、肉売り場にいる店員さんが、
「今日はこんな旬の野菜が売っているから、それと合わせてこんな料理がおすすめだよ」
って言ってくれたら、そしてその取り合わせが、自分の知らないような素敵なものだったら、きっとそのお店のファンになってしまうことでしょう。


もうひとつ印象に残ったのは、
「現代の顧客は、“気遣い”や“臨機応変な対応”を求めている」というフレーズ。

でも臨機応変な対応をするためには、やはり全ての業務をひとりひとりが理解している必要があるわけです。


うわべだけの「サービス」が世に氾濫している現代だからこそ、やっぱり“心のこもった対応”が大切なんですね。


ちなみに弊社では、創業以来一度も運送業務をアウトソーシングしたことがありません。

特に現代において、自社便で運送している家具屋さんはかなり少ないですが、実はこれは配送時にお客様が安心して色々相談していただけるためのものです。


まだまだ一流の会社には程遠いですが、一歩ずつそこに向かってスタッフ全員で歩んで参りたいと思います。

待合ベンチ

アップロードファイル 249-1.jpgアップロードファイル 249-2.jpgアップロードファイル 249-3.jpgアップロードファイル 249-4.jpgアップロードファイル 249-5.jpg

先日神戸のある医院のベンチをご依頼いただきました。

内部に収納スペースを取り、また病院という性質上、シート部の張替えが今後し易いように設計させていただきました。

ご新築の設計段階より携わりましたが、清潔感溢れる、しかも豪華な内装にびっくり。

でもこういった空間だからこそ、木のあたたかみをより感じることができるのだと思います。

お客様にもとても喜んでいただきました。

おりたためるデスク

アップロードファイル 248-1.jpgアップロードファイル 248-2.jpgアップロードファイル 248-3.jpgアップロードファイル 248-4.jpgアップロードファイル 248-5.jpg

『いざという時には収納できるようなデスクを作ってください』
というご依頼。

実は最近ときどき言われるんです。

・リビングでお子様が勉強できるように
・カウンターで食事をできるように
・習い事の生徒さんのために
等々事情は様々ですが、前々から「格納できるテーブル」ができないものか、悩んでおりました。

壁は弱ければ補強すれば良いだけですが、問題は金物。

なかなかそれに耐えられる金物が見つかりませんでした…


が…

見つけました。


対荷重100KGというすばらしい金物。


前々から言い続けていますが、日本の家具メーカーは金物を知らなすぎなのです。
世界(特にドイツ)にはびっくりするような金物がたくさんありあます。


写真はその金物を使っておつくりしたデスク。
間接照明も入れて、とてもいい感じに仕上がりました。


これからも家具の可能性を引き出していきたいと思います。

ちょっとした目隠し

アップロードファイル 247-1.jpgアップロードファイル 247-2.jpgアップロードファイル 247-3.jpgアップロードファイル 247-4.jpgアップロードファイル 247-5.jpg

最近、
「間仕切り作れますか?」
とよく言われます。

昔と違って、現代ではなるべく1室の間取りを大きく取ります。

お部屋が広々とするメリットは大いにあるのですが、
家具(テレビも!)が綺麗に置くことができないというデメリットも実は併せ持っているのです。


そういった問題の解決策の一つが「間仕切り」の設置。


間仕切りを設置することで、
壁や空間に変化が生まれてあたたかみが増すだけでなく、
その前に置いた家具のランクが1段以上アップして見えるのは私だけでしょうか?

色と布でモダンに大変身!

アップロードファイル 246-1.jpgアップロードファイル 246-2.jpgアップロードファイル 246-3.jpgアップロードファイル 246-4.jpgアップロードファイル 246-5.jpg

ご実家で使われていたソファを、ご新築に合わせて大変身!

家具って、フレームの色と布で、こんなにもイメージが変わるものなんです!

こんな組み合わせだったら、若い世代のお家に置いても、すごくカッコイイと思いませんか?

日本では家具=茶色(またはナチュラル色)がほとんど。

欧米のように、もっと生活の中に『色』があっても良いのではないでしょうか。

これから私たちは本格的に『色』をテーマにした店づくりを始めてまいります。

ご期待ください!

婚礼家具の活用法 ~整理ダンスのリメイク~

アップロードファイル 245-1.jpgアップロードファイル 245-2.jpgアップロードファイル 245-3.jpgアップロードファイル 245-4.jpgアップロードファイル 245-5.jpg

前回に引き続き、『婚礼家具の活用法』です。

同じお客様で、こちらは整理ダンスをTV台にリメイク。

見た目はそれほど変わっていませんが、1段分引出部分をカットして、台輪で高さを揃え、違和感のないように天板を製作しました。

ただ引出を並べただけではAV機器が使えないので、見た目はそのままに、前板を手前に開くように改造。

こちらも大満足いただけました!

婚礼家具の活用法 ~洋服ダンスのリメイク~

アップロードファイル 244-1.jpgアップロードファイル 244-2.jpgアップロードファイル 244-3.jpgアップロードファイル 244-4.jpgアップロードファイル 244-5.jpg

この欄で時々ご紹介している、
『婚礼家具』や『洋服ダンス』のリメイク。

これまでも、

横に並べてデスクにしたり、
http://www.fuji21.co.jp/blog/diary.cgi?no=61

長持を全く違うものにリメイクしたり、
http://www.fuji21.co.jp/blog/diary.cgi?no=67

サイズを小さくしたり、
http://www.fuji21.co.jp/blog/diary.cgi?no=173

パソコンデスクにリメイクしたり、
http://www.fuji21.co.jp/blog/diary.cgi?no=182

扉を活用してTV台にリメイクしたり、
http://www.fuji21.co.jp/blog/diary.cgi?no=240

と数々ご紹介してきましたが、今回はまた違った形でのリメイクをご紹介いたします。


今回のご依頼は、
「思い出の詰まった、お母様の家具を何とか形に残したい」
というもの。


私たちは、『家具は使っていただいてこそ価値がある』と思っています。

だから、“実際に使う人に何が必要か”、がとても重要なのです。


今回もお話の中でお客様が言われた、
「本がたくさんあって…」
という言葉から、本棚へのリメイク計画がスタートしました。


この場合単に奥行をカットすれば終わりではありません。
元々洋服を収納するために設計されている為、そのまま棚板を取り付けても、強度は持ちません。
内部もしっかり補強しなければいけないのです。


約1か月半月お預かりして、ようやく完成。


当初は外した扉を再度取り付ける予定だったのですが、
オープンの状態を見ていただいた際に、
「このままの方が使いやすそう」
ということになり、オープン書棚となりました。


実は同じお客様で、整理箪笥→TV台へのリメイクも完成いたしましたので、後日ご紹介いたします。

家電を隠す

アップロードファイル 243-1.jpgアップロードファイル 243-2.jpgアップロードファイル 243-3.jpgアップロードファイル 243-4.jpgアップロードファイル 243-5.jpg

15年ほど前イタリアに住んでいた時に、友人から、
「日本のキッチンは、すごく先進的なんでしょうね」
と言われました。

日本は家電大国。

世界に冠たるメーカーが複数あります。

そんな国のキッチンに対して、勝手に宇宙船のようなキッチンルームを想像していたらしいのです。

もちろん私は大きく否定しておきました。


『欧米のキッチンに比べて、日本のキッチンは圧倒的に劣っている!』

私は断言できます。


正確に言うと、キッチンそのものというより、キッチン周りのゴチャゴチャ感が日本と欧米では全く違います。


おそらく欧米と日本のキッチンの一番違うところは、家電がビルトインされているかどうか。


試しにインテリアの洋書をめくってみてください。

電子レンジがむき出しに置かれている写真はおそらく1枚もありません。。。


対する日本では、レンジをはじめ、炊飯器、トースター、コーヒーメーカー等々色々な家電がたいていキッチンで一番大きな顔をしています。。。


ビルトイン家電も無いわけではないのですが、故障した時のことを考えて、ビルトイン家電を選ぶ方はまだまだ少数派なわけです。


そこでせめて家具ですっきりできないものか、そのひとつの答えが画像のようなキッチン収納。


向かって左側はレンジ・トースター収納になっています。

扉が空いている時の使い勝手は、扉のないオープンな家電収納と全く同じ。
ただ大きく違う点は使わない時にしっかり隠せる点。


ちなみにビルトイン風に置かれている冷蔵庫は、実はマンション完成当初はパントリースペースになっていたスペースを、少し手を加えて冷蔵庫スペースにリフォームしました。


全体はもちろんなのですが、設計者がこのキッチン収納での一番見ていただきたいポイントは炊飯器の収納方法。

炊飯器はどうしても蒸気の関係で、ちょっと目線より下の位置に置く位しか良い方法が無かったのですが、今回お作りした際にはちょっとした発想の転換で、横向きにスライドトレーを取り付け。

これなら正面から見たときにはほとんど存在感を隠すことができます。


今後多用する技になりそうです。

テレビの居場所(続編)

アップロードファイル 242-1.jpgアップロードファイル 242-2.jpgアップロードファイル 242-3.jpgアップロードファイル 242-4.jpgアップロードファイル 242-5.jpg

3月に書かせていただいた、『テレビの居場所』
↓↓↓
http://www.fuji21.co.jp/blog/diary.cgi?no=236

反響を多くいただいたので、その続編を。


今回ご紹介する例も、3月にご紹介した例と基本的な考え方は同じで、『テレビを壁掛けにして、死んでしまっていた奥行を有効に活用する』というもの。


今回も、元々は新築当初から作り付けになっているスペースがもったいないので、そこに収納を作れないか、というご相談でした。

つまりお客様はあまりテレビの位置は気になっておられませんでしたが、私は真っ先にテレビの位置が気になってしまい、
「どうせ造作を撤去する工事が必要なんだから、ついでにテレビを壁掛けにしてみませんか?」
とご提案したところ、トントンと話が進んでいったわけです。


工事後にはお客様より、
「想像以上の出来栄え」
とのお褒めをいただきました。


ちなみに細かい点では、
・既存のテレビ台型スピーカーも、そっくり埋め込んで活用したり、
・天井のダウンライトもそのまま活用したり、(家具の天井がガラスになっています)
とにかく再利用できるものはなるべく利用しております。

カウンター下収納について

アップロードファイル 241-1.jpgアップロードファイル 241-2.jpgアップロードファイル 241-3.jpgアップロードファイル 241-4.jpgアップロードファイル 241-5.jpg

カウンター下のもったいないスペースを活用した収納づくりですが、
そんじょそこらの家具屋さんとは全く違ったご提案ができるのは、
色々なことができる職人が揃っている、富士ならでは。

ただ隙間に合わせた家具をつくるのではなく、
カウンターを一部撤去して、
間仕切り壁も少しめくって、
ピッタリ作った家具で囲んでしまう。

とても後付けとは思えないような出来栄えに、お客様には大変お褒めの言葉をいただきました。